暖簾購入にあたり知っておきたいこと

通販購入で本格的な暖簾を選ぶためのコツ

のれんの通販

現代ではのれん通販を利用して手軽に購入できるのれんは
平安時代にはすでに利用されていた歴史ある道具です。


用途は主に日差しや風除け、チリやホコリが入ってこないようにしたり
人目を遮るといった実用的な目的で使われていました。


そのため、当初は色も白無地や色無地が多く、現在のように
デザイン性やメッセージ性のあるものが出現するのは
鎌倉時代以降になってからです。

オリジナルのれん通販について考える

  1. のれん通販のことなど思う事
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  2. 京都のれんをオーダー!手書きデザインができるのも魅力的
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実用的
伝統的なのれんは、商家が中央に商標などを描くようになり、室町時代に入ると
多くの商家が独自の意匠を入れ他家との差別化を図るようにになりました。


屋号や業種などを一目で伝えることができるのれんは
庶民の識字率が高まる江戸時代になると、意匠だけでなく
文字もデザインに組み込まれ、よりシンプルでメッセージ性
高まるようになりました。


色には業種による決まり事があり、基礎知識を持っていないと
人々の笑い者になるほど、のれんは庶民にも広く浸透していたようです。


標準的なサイズは丈が113センチと決まっていて、丈の長さによって呼び名も変化します。


標準の半分の丈の長さのものは「半のれん」と呼び、並んでいる品物や
店内の様子が見えやすいのが特徴です。


反対に標準的なサイズより長い「長のれん」は、出入り口の目隠しの役目のほかに、
商品などに日が当たらないよう日除けに用いることができます。


横幅は一布につき約34センチで、当時は三枚布が主流でした。
今では、昔ながらのルールにとらわれない色々な布数のものが
のれん通販で販売されています。昨今でサスティナブルなのれんまででてきてます。

 

呉服商ののれんが藍色なのは「虫除け」のため!?

のれんには他にも、面白い逸話が沢山あり、藍色の藍染めのれんには虫除け効果があるというのもその1つです。

呉服商にとって、虫は天敵と言っても過言ではありません。
現代でもセーターや絹関係に寄生されてしまい、大事な服に穴を開けられてしまった事がある人は多い物ですが、呉服商にとっても虫の侵入を許してしまう事は死活問題にもなりかねません。 気付かずに、服に穴やシミを付けられてしまう恐れもありますし、来店中のお客さんに不快な思いをさせてしまう恐れもあります。

服に表立った損傷が無かったとしても、あるいは糞関係であったり、巣でも作られた場合には後で大被害にもなってしまいます。
そんな虫達への対抗手段として、藍染めののれんを使うという考え方が登場する事となりました。

正確な誕生の頃合は定かでは無いのですが、藍染めの藍の香りには、藪蚊やアブ、ハチ等の人を刺す害虫を寄せ付けない効果があります。これをのれんとして付けておけば、お店の人にとっても、お客さんにとっても虫害の被害が及びませんので、安心して商品を見繕う事が出来ました。
藍染めは人を刺す虫以外にも、繊維を食べる虫に対しても抜群の効果を持っていますので、呉服商の事情としても、呉服を守るという点で大きいメリットがあり、のれん以外にも重要な品物を守る為に藍染めを利用する事が少なくありませんでした。

呉服商を含め、特に大事な着物は藍の風呂敷で包んで保管するという考えがあった程に、その防虫効果は目を見張る物があります。
ちなみに、この考え方は現代でも十分活用可能で、乾燥した藍の葉を1枚見繕ってタンスに仕舞い込んだり、藍の着物を一着入れておくだけで虫害の被害が目に見えて変わる事等も押えておきたいポイントです。

余談ではありますが、「蓼で喰う虫も好き好き」という諺がありますが、此処で言う蓼とは蓼藍の事であり、藍の効果が虫除けとして目に見えて強力であった事から諺が誕生したという説等もあります。ちなみに、虫除け以外にも抗菌作用や消臭保湿、UVカットに生地を丈夫にする効果もあり、人によっては水虫等の皮膚病対策として使う人も少なくありません。
日本人が余りに多くの場面で使う事から、外国人が藍染めの事を「ジャパンブルー」と評したという逸話も残っています。

そういった生活に根差した堅実な効果を持っている事もあり、堅実商法を旨とする商家で呉服商以外にも酒屋等も藍染めのれんを好んで多く使いました。